「往生の一路は平生に決す」法霖 臨終の詩|親鸞会


往生の一路は平生(へいぜい)に決す
今日何ぞ論ぜん死と生とを
蓮華界裡(れんげかいり)の楽を快(たの)しむに非ず
娑婆界(しゃばかい)に還来(げんらい)して群生(ぐんじょう)を化(け)せん

徳川時代、法霖(ほうりん)という浄土真宗の碩学(せきがく)が臨終に詠んだものです。
浄土真宗親鸞会発行の『高森顕徹先生 随行録』に学んでみましょう。

◆  ◆  ◆

江戸時代、真宗界一の学者がいた。
彼と法論して勝った者はない。

名は、法霖(ほうりん)。
能化(のうけ)といい、信心と教学の指導監督、一切の責任と権限を持っていた。

彼の遺した『往生の一路』の詩は有名である。

ある日、宗派の要職に当たる者が、病に倒れた。
回復の兆がないので、祈祷師を呼んで病気治しの祈願をした。

それを知るや法霖、
「親鸞聖人のみ教えを、ねじ曲げることは、断じて許されぬ。死んでお詫びをせよ!」
と、法霖もまた、自殺していった。

死守すべきは、親鸞聖人のみ教え。
命がけの信念を貫いた。

本願寺の現状を見る時、言葉もない。

(浄土真宗親鸞会発行 『高森顕徹先生 随行録』より)

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詩吟は、長崎吟詠会の会長で90歳になる前田龍瓊氏によるものです。



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